張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

待てば海路の日和あり

 ついに読売巨人軍がマジック2を点灯して首位に立った。
 この最大の功労者は星野ジャパンである。感謝しても仕切れるものではない。
 もしこの優勝シナリオを書いた人がいればもの凄い戦略家である。

 北京オリンピック前は、さして戦力になかった上原と二軍落ちしていた李承燁。自信を取り戻した上原、韓国優勝の立役者李がかえって来た。故障者が復帰して本来の実力を発揮しだした巨人。

 一方、骨折していた新井を無理に使い、藤川の出番を無くした阪神は、故障者続出で、戦力は半減。
 北京オリンピック後の戦力は圧倒的に巨人有利で進み、13ゲーム差が一挙に無くなって劇的な逆転劇となった。
 本来、故障者が続出しなければ戦力的に巨人は圧倒的に強く、優勝は当たり前の補強を実施したのである。巨人ファンにとってはまさに「待てば海路の日和あり」の心境ではないだろうか。

 今、グローバルスタンダードの名の基に、アメリカ流バクチ資本主義を世界に押しつけた付けが一挙に噴出し、世界経済は1929年の恐慌再来になるのではないかと疑心暗鬼が横行。対策を一歩間違えると本当の恐慌に突入する寸前であり、世界中が固唾を飲んで見守っている日々が続いている。

 この時こそ「待てば海路の日和あり」の心境で、決して狼狽することなく泰然自若の姿勢でいるべきである。経済の波は必ず自律反転するから、今は焦らないでじっと待つ姿勢を持つべきである。

 それにしてもアメリカの金融工学を駆使し、利鞘稼ぎをあおりに煽った反動はあまりにも大きな打撃になってしまった。自由放任主義の基で、こんな異常がまかり通っていたアメリカ経済界の行動は何だったのか。事前にある程度の規制を掛けることが出来なかったアメリカは何処へ行くのだろうか。
 やはり日本のお家芸である物作りが基本であるべきである。