張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

組織のお話し

 組織とスカートは短いほどよい。と言われているが、本質を突いたものである。
広辞苑で組織とは、社会を構成する各要素が結合して有機的な働きを有する統一体。また、その構成の仕方。と定義されている。人間が二人以上いれば組織は出来上がる。

 勤続年数が永くなると、どこかの組織の長にしなくてはならないと思いこみ、自己中心主義の人間を組織のトップにしたために、組織ががたがたになったケース。「器が人を作る」と言う話は、希望的観測であることを知って貰いたい。自己中心の強い人間は組織のトップには向かないのである。

 また、社員数が増加するに従い、やたらと組織を拡大し、縦長になって情報の遅れや間違い情報が氾濫し常にごたごたしているケースや、業績の悪いのは中間管理職が無能であると思いこみ、三ヶ月から半年くらいで組織をいじくり回すケース等々。
 いずれも、組織が出来上がってしまうと一人歩きして、目的を見失い、業績を落としているケースが目立つ。

 そもそも、組織とは、我が社の経営理念や事業目的を達成するための手段である事を忘れないで欲しい。この組織は、本来社内を管理するためではなく、全てがお客様へのサービス向上の為に存在することを理解して欲しい。この本来の目的を忘れ、組織をいじくれば業績が向上すると思いこみ、業績が悪いのは中間管理職が悪いと思いこんでいる経営者もいる。

 組織本来の存在意義に立ち返ってもう一度見直して欲しい。
 組織いじりを進めるコンサルタントを時々見かけるが、組織いじりだけでは永久に解決しない問題である事を理解して貰いたい。