経営者の資質について

　東京商工リサーチ7月16日号で、15年、16年、17年、三年連続で赤字法人割合が全国でトップという不名誉な県がある。17年度の赤字法人割合は78.54％、宮崎県の63.71％とは大きな違いである。
　経営感覚が無く、歳出削減だけを政策にした結果である。歳出削減だけをすれば一時的には財政は好転したかに見えるが、長期的には禍根を残す。前 田中知事の置き土産の長野県。
　ところで、著名な経営コンサルタントの船井幸雄氏が、経営者の資質を簡単明瞭に言い当てている。
経営者は勉強好き、プラス発想が出来、素直であることが必須条件と言っています。
　勉強好きとは、本を読むことばかりではなく、常にアンテナを高くして情報を収集しようとする姿勢
　プラス発想とは、どんな困難に直面しても，天が与えてくれた試練であると受け止め、果敢に挑戦しようとする姿勢
　素直さとは、他人の意見を先ず聞いて、それを自分なりにアレンジして行動に移す姿勢
黒字経営の経営者には，この三つの資質を兼ね備えている人が顕著に表れ、赤字経営者には三つの資質のいずれかが欠けている人が多いという結果が傾向として出ています。
　例えば事業経営には方針書が不可欠ですよ，と言えばそんなものはやっても実行してくれないとか，やる前から否定してしまうタイプ。売上増進にはこういう方法もありますよ，と言えば中国から安いものが入ってくるので太刀打ちできないとか、販売店が取り扱ってくれないのでどうしようもないとか。これ全て環境や他人のせいにして，人便りの姿勢が顕著です。決定的なのは自分はどう考えているのかという姿勢が欠如していることに気付いていないことです。
　赤字経営から黒字経営への転換は実は簡単なのです。トップである経営者の資質を代えるだけなのです。
　資質転換に挑戦して見ましょう。事業好転を祈念しております。